LW5524をレビュー!良い点・悪い点を評価
T&S LW5524
T&Sの新ブランド「LW」の片面開きシリーズ。
「レジェンドウォーカー」のカジュアル系ブランドです。
「5524」はかなりコスパが良いのでおすすめ。
購入したのはSサイズ。カラーは「ホワイト」。
良い点・悪い点を詳しくレビューします。
本家のレビューはこちら
<これ>
良い点
1、片面開き
蓋のようにして開いて収納するタイプ。
「良い点」というより「仕様」ですが、これがLW5524の特徴の一つ。
本体中央は開きません。片面が蓋のように開きます。
大きな物を入れやすく詰めやすい。
整頓には向かないですが、容量はとても多い。
とにかく荷物を入れたい人にはおすすめできます。
子供も扱いやすく、自分の娘も気に入っています。
内装の詳細については後述します。
2、ドリンクホルダーを搭載
収納式のドリンクホルダーを搭載。
引っ張ると出てくるドリンクホルダーです。
500mm程度のペットボトルがちょうどよく入る。
コンビニコーヒーなどの紙カップも一応は入る。
少し斜めに傾くのと走行時の振動等がひどいので、蓋が無いとこぼれます。
そのため、ほぼペットボトル用です。
便利で良い点ではありますが、容量が減るのは悪い点。
少し収納しづらくなります。
3、USBポートを搭載
充電用のUSBポートを搭載。
キャリーハンドル収納部にUSBポートがあります。
この位置にあるのは珍しい。
キャリーハンドルを上げないと使えないのが難点です。
Type-AとCの端子があるのは良い点。
古いタイプはAしか無いことが多いです。
内部にケーブルが繋がっていて、モバイルバッテリーに接続します。
もちろんバッテリーは別売り。ポケットは大きいので大体は入る。
こちら側の端子はType-Aしかないので注意。
4、多段調節のキャリーハンドル
12段階に高さを調節できるキャリーハンドル。
一般的には3段階調節なので、12段階はかなり多い。
ほぼ自由な位置に調節することが可能です。
1万円以下のスーツケースではかなり珍しく、良い点です。
ぐらつき(遊び)も小さめで良い。
操作性も良く、ここはさすが安くても日本メーカーです。
調節用のボタンが持ち手の裏側にあるので、
間違って握ってしまいがちなのが悪い点。
自分も何度か誤作動させてしまいました。
ここは悪い点というより慣れの問題。
5、持ちやすいトップハンドル
高さがあって持ちやすい。
ハンドルはただの樹脂の板でクッションは無し。
厚みがあるので持ち心地は良いです。
本体との隙間が大きいので指を入れやすいのも良い点。
当然ながら安物感はありますが、
シンプルで良いトップハンドルです。
6、容量拡張機能を搭載
本体の中央にある拡張用ファスナーを開けると、
奥行が増えて容量が増える仕組み。
拡張幅は約4cmと大きめ。
Sサイズの場合は容量が6Lも増えます。
そのため容量拡張機能としての評価は良い。
容量拡張状態では機内持ち込み不可能なので注意。
7、静音性がまずまず良い
約49mmの小さめのキャスター。静音性は良い。
一般的には50mmキャスターなので、わずかに小さい程度。
走行性等に特に問題は無い。
最近のレジェンドウォーカーに搭載されているタイプです。
静音性は良く、「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」より少し悪い程度。
1万円以下の安物スーツケースとしてはとても良い。
下の動画を見て下さい。
<LW 5524キャスター静音性確認動画>
<比較用(HINOMOTO Lisof SILENT RUN)>
<比較用(うるさい安物キャスター)>
安物の粗悪なキャスターと比べると圧倒的に静音。
これくらい静音なら自分でも使えます。
8、重量が軽い
この機能性にしてはとても軽い。
表記重量2.9kg、実測値2.86kgと軽い。
機内持ち込みサイズなら3.0kg程度が標準。
容量拡張、ドリンクホルダーなどがありながら軽量に仕上がっています。
Lサイズでも4.6kgと軽いです。
片面開きタイプは重たいものが多いので、これはLW5524のとても良い点。
9、容量が多い
機内持ち込みサイズとしてはほぼ最大容量。
本体サイズは機内持ち込み限界サイズ(3辺の和115cm)。
それでいてサイドハンドルと底鋲無し。
本体もほぼ真四角なのでほぼ限界の容量です。
片面開きタイプなので内装も邪魔なものが無い。
そして押し込めるのでとても入る。
表記容量は37L(拡張43L)ですが、それ以上に入る感覚です。
スーツケースとして容量が多いのはとても良い点。
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良い点は以上です。
高機能で各パーツもそこそこ良い。
LW5524は安いながら機能的で数値的なスペックも良し。
超優秀と言える。
悪い点
1、内部構造はやはり安物
トップハンドル・キャリーハンドルの固定部です。
トップハンドルは簡易的な補強板。
汎用的なもので質はいまいち。
この価格帯ならこんなものです。
キャリーハンドル部の固定・補強も最小限。
良くは無いですが、普通で悪くは無い。
中央の四角いのはUSBポート部です。
左右のマジックテープは生地の固定。
キャスターとキャリーバー固定部です。
キャスターは補強材は無く本体に直接ビス止め。
1万円以下のスーツケースは補強材が無いのが普通なので、
LW5524が特別悪いということはない。
キャリーバー根本は普通な固定材。
4点ビス止め、ちゃんと形状に合っているので問題無し。
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内部構造のレビューは以上です。
粗悪ではないですが特に良くは無い。
価格相応の内部構造です。
頑丈なスーツケースとは言えない。
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そして悪い点も以上です。
軽く安く仕上げているので、構造的には良くは無い。
ここは安物なので仕方ない。
この価格帯では普通です。
普通な点
1、TSAロック
TSAロックはダイヤル式。一つ前の「007型」。
一般的なダイヤル式で、特別に良くは無い。
ごく普通なTSAロックです。
「TSA007」と書いてある部分を上に動かすと解除できます。
ファスナーも普通。
動きはスムーズで問題無し。
外観レビュー
収納ボックスのような可愛い外観。
ピンクがかったパールホワイトが特徴的。
「ホワイト」ですが光に当たるとピンクのラメが見えます。
写真が下手で表現できませんでしたが、写真のように真っ白ではないです。
スーツケースでこのカラーは珍しい。
外観に高級感は全く無く、カジュアル感がかなり強い。
安っぽさがかなり強く出ています。
旅行や普段使いには良いですが、スーツには似合わないかなと思います。
この安っぽい外観は好き嫌いはあるだろう。
安いスーツケースの宿命。
内装レビュー
LW5524はシンプルな片面開き仕様。
上図のように立てた状態でも開くことはできます。
ポケットの出し入れ程度はできますが、
基本的には倒した状態で開きます。
蓋を開けるとこんな感じになります。
仕切りがありますが固定はされていない。
蓋にはポケットが3つ。
ポケットはベロッと開きます。
そのため開けすぎると落ちてしまうので注意。
ポケット付きの仕切り。
取り外しはできません。
このポケットはビニールで防水です。
濡れた折りたたみ傘を入れるのに便利。
仕切りの下はXバンド。
Xバンドのバックルはごく普通。
ポリエステル製のバンドなのでしっかり固定できます。
合わせ面のカバーと一体になっているポケット。
モバイルバッテリーを入れる用でもありますが、何を入れてもいい。
Xバンドを外した状態。
この状態で荷物を入れます。
底面はキャリーバーとドリンクホルダーがあるので凸凹です。
この隙間を埋めるように収納するのがコツ。
側面の生地が大きくたるんでいますが、
これは容量拡張するとピンとなります。
非容量拡張状態でも500mmペットボトルを立てて入れられます。
横に2個並べて入れられるサイズ感。
このあたりは一般的な機内持ち込みサイズと同じです。
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内装のレビューは以上です。
防水仕様の仕切りポケットがあるのは良い点。
その他は片面開きタイプとしては普通な内装です。
シンプルで使いやすく、子供でも扱いやすい。
おしゃれ感はあまりなく、使っていて気持ち良くは無い。
このあたりは外観と同じく安物感が強い。
LW5524の評価
項目 | 評価 | コメント |
容量 | ◎ | ほぼ限界サイズで大容量 |
重量 | 〇 | この機能性で約2.9kgは軽い |
外観 | 〇 | カジュアルな見た目 |
キャリーハンドル | ◎ | 12段階調節。ぐらつきは小さめ |
トップハンドル | 〇 | 大きく膨れて持ちやすい |
ジッパー | 〇 | 軽くてスムーズ |
TSAロック | 〇 | ダイヤル式。普通 |
キャスター | 〇 | 静音性はまずまず良い |
内装 | 〇 | 普通だが防水ポケットは良い |
内部仕様 | 〇 | 補強は最低限。価格相応 |
仕上げ | 〇 | 縫製等は良い |
LW5524はコスパ最強の片面開きスーツケース。
Sサイズで1万円以下なので全体的に安物感は強い。
しかしどのパーツも悪くなく、キャスターの静音性も良い。
軽くて容量も多い。かなり優秀なスーツケースです。
1万円以下の片面開き仕様としては最もおすすめできます。
最近は怪しい中国メーカー品も増えてきましたが、
買うなら間違いなくこのLW5524が良い。
安いので気軽に使えるのも良い点。
教科書など重たいものを入れたり、買い物で使用したり、
雑に使うのに最適なスーツケースです。
我が家の使用頻度No.1のスーツケースになっています。
一家に一台W5524を。おすすめです。