ゼログラ ZER2088 レビュー!良い点・悪い点を評価

シフレ ZEROGRA(ZER2088)
ゼログラはシフレの人気シリーズ。
その名の通り超軽量なスーツケースです。
2024年にマイナーチェンジして仕様が変わりました。
(「miraclentキャスター」と「シフレロック」搭載など)
現在は新旧混在しているので、絶対に新型を買おう。
購入したのはLサイズ(ZER2088-66)。カラーは「マットグレー」。
良い点・悪い点を詳しくレビューします。
本家のレビューはこちら
・シフレ ZEROGRA(ゼログラ) ZER2088 レビュー! 評判のスーツケースをプロが検証
<これ>
良い点
1、とても軽い
Lサイズ(105L)で3.96kgはとても軽量。
商品ページでは「約3.6kg」と記載ありますが、
実測値は3.96kgと重ためだった。10%の誤差はいけない。
しかしそれでも軽いです。普通だと4.6kg程度はある。
Sサイズ(機内持ち込みサイズ)だと2.3kgという超軽量。
スーツケース最軽量で1.8kg程度なので、トップクラスの軽量性です。
しかも本体素材は一般的なPC(ポリカーボネート)なので素晴らしい。
それだけ軽量特化な仕様ということです。
価格のわりに高級感ある仕様ではないのは悪い点でもある。
2、HINOMOTO miraclentキャスター搭載
HINOMOTOの最静音の「miraclentキャスター」を搭載!
日本の大手キャスターメーカー「日乃本錠前(HINOMOTO)」の静音キャスターです。
「miraclent」は現時点では一番性能が良いキャスター。
旧型は一つ劣る「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」キャスターでした。
miraclentはダブルとシングルがありますが、
ゼログラはシングルホイール。口径は49mmと一番小さいサイズ。
容量・軽量性を重視しているのだと思います。
静音性も良くなっていますが、
金属ベアリングを採用して走行性も良くなっています。
初動がとても軽くて良い。
肝心な静音性ですが、「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」より少し良い程度。
確かに静かにはなっていますが、感動するほどではない。
高い音が無くなり低い走行音のみになっています。
比較動画を見て下さい。
<ZEROGRA miraclentキャスター静音性確認動画>
<比較用(HINOMOTO Lisof SILENT RUN)>
<アスファルトでの比較>
※SILENT RUNの「キリキリ」という高い音はファスナーの引手の音なので無視してください
miraclentキャスターの方が静かです。
高い音が減り、低い音だけになっている。
ただ、そう大差は無い。
<比較用(フリクエンター)>
世界一の静音キャスターを搭載しているフリクエンターと比べると劣る。
静音性重視ならフリクエンターがおすすめです。
3、TSAロックが「シフレロック」
ダイヤルでも鍵でも解除できるTSAロック。
「シフレロック」というTSAロックを搭載。
ロックはファスナーの引手を差し込むだけで同じですが、
解除はダイヤルでも鍵でも可能です。
他者でも時々あるのでそう珍しくはない。
どちらでもOKというのは便利。
4、そこそこ良い内部構造
トップハンドルとキャリーハンドルの根本部です。
トップハンドルは樹脂の板が二重にあり、しっかり補強されています。
キャリーハンドル根本は軽量に仕上げた効率的な固定材。
隙間なく丁寧に作られていて良いです。
キャリーバーの根本固定部です。
本体とバーにしっかりビス止めされています。
厚みもリブもあり質が良い。
中央部肉盗みで軽量にしているのも素晴らしい。
キャスター固定部です。
かなり大きい補強材でとても良い。
リブもあり、本体形状にもピッタリで理想的です。
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2万円以上のスーツケースとしては良い方です。
質を落とさず軽量に仕上げており、技術の良さを感じる。
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良い点は以上です。
スタンダードタイプの超軽量スーツケースなので機能性は無い。
とてもシンプルな仕様です。
悪い点
1、シンプルな内装
軽量特化な内装仕様。
一応は両面仕切りですが、ポケットは一つしかない。
細かい収納性は無く、ただ詰め込むだけの内装仕様です。
右側は取り外せる仕切り。
引手は紐付きで引きやすい。
薄いポーチみたいな感じです。
バックルはかなり薄い軽量タイプ。
外しにくいのが難点。どうも慣れない。
仕切りの中はXバンド。
細いバンドでこれも軽量仕様。
同じバックルです。
固定・強度的には問題無いと思います。
生地は薄くてサラッとしています。
バンド固定部は専用の部材がある。
強度が良く見た目も良い。
左側は全面メッシュ仕切り。
超軽量スーツケースでよくある仕様です。
紐付きで引きやすい。
メッシュは細目。
仕切りの中は何も無い。
ピンと張っているのであまり膨らまい仕様。
こちら側は少な目に入れて、右側に詰め込むのが良い。
合わせ面のカバーは中央マジックテープ仕様。
地味に珍しい。
縫製は少し雑な部分がある。
とても細かく縫ってあります。
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内装のレビューは以上です。
超軽量スーツケースなので仕様はシンプル。
3万円のスーツケースにしては悪いです。
取り外せる仕切りが唯一のポケットで救い。
ただちょっとポケットが大きすぎるので、
細かいものを入れるにはトラベルポーチなどを活用したい。
2、傷が目立ちやすい
表面がつるつるなので傷は目立つ。
ちょっと擦っただけでも目立つ傷が付いてしまう。
カラーによっても違うと思いますが、
このマットグレーは傷が光ってしまう。
機内預け入れする場合はカバーをした方がいいかもしれない。
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悪い点は以上です。
超軽量タイプなのでシンプルすぎるのが悪い点。
高級感も無く、仕様も良いとは言えない。
これは仕方ない。
普通な点
1、キャリーハンドル
キャリーハンドルは一般的な3段階調節。
スリムな形状のキャリーハンドル。
3段階に高さ調節できる普通なタイプです。
ぐらつき(遊び)も小さくて操作感は良い。
持ち手部は小さめなので、
手が小さい女性や子供でも持ちやすいと思います。
この価格帯のスーツケースとしては普通ではある。
特別に良いと言える点は無い。
2、トップハンドル
スポンジのようなふわふわしたトップハンドル。
スーツケースとしては珍しいポリウレタン製のグリップ。
とても柔らかく手が痛くなりにくい。
そして大きく膨れるので指が本体に当たらず快適。
ただ、柔らかすぎるので安定感が悪い。
持ってもぐらぐらしてしまう。
個人の好みの問題ですが、自分は好きではないです。
個人的にゼログラの一番嫌いな点。
ほんと、ハンドルを普通のやつに交換したい。
サイドハンドルも同じ仕様です。
外観レビュー
外観も超シンプル。
ゼロハリバートンのような2本のリブが特徴。
ほぼ真四角で太い形状で、典型的な大容量タイプ。
本体は薄めでぺこぺこしています。
ファスナー部分は地味ながら特徴的で、
フレームとなる部分が無く、本体部に直接縫われています。
ゼログラのなかなか凄い軽量化技術。
各部品を最小に抑えた優秀な設計。
軽いながら品質はなかなか良い。
ゼログラ ZER2088の評価
項目 | 評価 | コメント |
容量 | ◎ | Lサイズで105Lと大容量 |
重量 | ◎ | 約3.96kgと超軽量 |
外観 | 〇 | 超シンプル |
キャリーハンドル | 〇 | 3段階調節。ぐらつきも小さめ |
トップハンドル | △ | 柔らかく安定性が悪い |
ジッパー | 〇 | 軽くてスムーズ |
TSAロック | ◎ | シフレロック |
キャスター | ◎ | HINOMOTO miraclent! |
内装 | 〇 | シンプル。取り外せる仕切りは良い |
内部仕様 | ◎ | しっかり補強されている |
仕上げ | 〇 | 縫製に雑な部分があるが、全体的には良い |
ゼログラは高品質な超軽量スーツケース。
ちゃんと技術力で軽量化しているので優秀です。
安物は部品を減らして軽量しているので粗悪。
ゼログラは粗悪さが全くない。
「miraclentキャスター」で静音なのはとても良い点。
軽量・大容量・静音と良いスーツケースの条件を満たしています。
価格は約3万円と高いですが、その価値はあるスーツケースです。
個人的に、柔らかすぎるトップハンドルが気に入らない点。
芯が無くふらふらしてしまう。
自分だけかもしれませんが、かなり好き嫌いが出ると思います。
他社の「フリクエンター LIEVE」も超軽量で似たタイプなので検討したい。
静音性ならそちらが圧倒的に良いので、
静音性重視ならフリクエンターをおすすめします。
ただ、ゼログラよりは重たくなるのは難点。
・フリクエンター LIEVEをレビュー!良い点・悪い点を評価
自分はですが、Lサイズはフリクエンターを使います。
ゼログラは使うことは無いかなと収納ボックス化しています…。
(シフレさんごめん)