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プロテカ マックスパス4をレビュー!良い点・悪い点を評価

  更新日:
レビュー プロテカ マックスパス4

プロテカ マックスパス4

詳細レビューは「スーツケース100%ガイド」に書きましたが、
この記事では特徴や良い点・悪い点をより詳しく紹介します。

本家レビューはこちら

プロテカ マックスパス4 レビュー!評判のスーツケースをプロが検証

良い点

1、最大クラスの大容量

プロテカ マックスパス4 レビュー 外観比較

マックスパス4は横幅が大きく太い形状。
本体を限界まで大きくしており、最大級の容量。

一般的な機内持ち込みサイズは高さ55cmですが、
マックスパス4は50cmとなっています。

機内持ち込みサイズは3辺の和が115cm以下という制限があるため、
横幅を大きくしたければ高さか奥行を小さくするしかありません。
マックスパス4は横幅と奥行が限界サイズです。

高さ50cmではありますが、
キャスターが小さめでかつ本体の重心が低いため、実本体の高さは大きめ。
これにより容量は最大クラスとなっています。

プロテカ マックスパス4 レビュー 荷物を入れた状態

フェイスタオルが並べて入る。
おおよそトラベルポーチのSサイズの大きさなので実用性十分。
よくここまで本体を大きくできたなと感動します。

機内持ち込みサイズとしては間違いなく容量最大級。

2、ワンタッチで開くフロントポケット

片手ですぐ開けられるのが本当に便利。

普通のフロントポケットタイプならジッパーで開けるのですが、
マックスパス4はTSAロックの解除と同じ方法で開けられます。
すぐに開くので出し入れがとても楽。

最近はこのようなワンタッチで開くタイプが増えてきました。
怪しい中華ブランドまで採用してきたので、そう珍しいものではありません。
操作性はどれも似たようなもので、特別にマックスパス4が良いとは言えず普通です。

3、フロントポケットの容量が多い

プロテカ マックスパス4 レビュー フロントポケットを開けた状態(ポケット構造説明)

2つの仕切りで3つの空間に分けられています。
本体のほぼ半分がフロントポケットなので、かなり大きい。

プロテカ マックスパス4 レビュー フロントポケットを開けた状態 真上から見た図

それぞれ深さが違うので使い分ける必要がある。
奥が一番大きく、中間が小さい。

プロテカ マックスパス4 レビュー フロントポケットを開けた状態 A4クリアファイルを入れた状態

ほぼ限界まで入れた状態です。
A4クリアファイルが横向けに入るのは素晴らしい。
出張で使う資料は余裕で入るだろう。

プロテカ マックスパス4 レビュー フロントポケットを開けた状態 A4クリアファイルを入れた状態 斜め視点

ただ、奥はさすがに入れすぎでメイン収納を圧迫。
これでも閉まりますが、メイン収納の容量は小さくなります。

プロテカ マックスパス4 レビュー フロントポケットに入れすぎてメイン収納が圧迫

入れすぎるとこのようにメイン収納が圧迫します。
こちら側はほぼ入らなくなる。

プロテカ マックスパス4 レビュー フロントポケットを開けた状態 A4クリアファイルを3枚入れた状態

メイン収納を圧迫しない限界はこの程度です。
A4クリアファイル3つにiPad。

--

フロントポケットとメイン収納、どちらを優先するか?という使い方になる。
荷物が少ないのならばフロントポケット優先でいい。
ペットボトルなども入れて最大に活用したい。

3泊4日なら荷物は限界。
さすがにフロントポケットたくさん入れる余裕は無い。
iPadを入れる程度に考えたい。

4、ワンタッチ式のキャスターストッパー

プロテカ独自のキャスターストッパー「マジックストップ」を搭載。

ON・OFFのボタン式でとても便利。
片手でロック・解除ができます。
他社品はレバー型がほとんどで、両手での操作なることが多い。

スーツケースとしては最高のキャスターストッパーです。
個人的にもプロテカいいなぁと思う点。

プロテカ マックスパス4 レビュー キャスターストッパー OFF状態

ボタンは中央が凹んでいるため。中央をしっかり押せます。
こういう細かい点はさすが。

プロテカ マックスパス4 レビュー キャスターストッパー ON状態

ON状態がわかりやすいのも良い点。
マジックストップの使いやすさは最高です。

5、サイレントキャスター(ベアロンホイール)

プロテカ マックスパス4 レビュー サイレントキャスター ベアロンホイール

プロテカ独自のサイレントキャスター。

現時点一番新しいタイプの「ベアロンホイール」。
優れたベアリングが搭載させており、動きがとても軽い。
スーツケース最高クラスの滑らかさです。

十分に静音ではあるのですが、他社品と比べると静音性は劣る。
業界標準的な静音キャスター「HINOMOTO Lisof SILENT RUN」の方が静かです。

<HINOMOTO Lisof SILENT RUNとの比較>

ここはプロテカの悪い点でもある。
本当にもったいない。

6、持ちやすいトップハンドル

手を入れやすく、大きく膨れてグリップ感も良い。

かなり優秀なトップハンドルです。
初期状態で隙間が大きいので手を入れやすい。
膨れるので本体に手は当たらず快適。

持ち手全体がクッション性のある素材なので、手が痛くなりにくい。
個人的には100点満点。

7、6段階調節のキャリーハンドル

プロテカ マックスパス4 レビュー キャリーハンドルは6段階調節

6段階調節で細かく高さを変えられる。

一般的なスーツケースは3段階調節です。
プロテカは6段階でこだわりがある。
とはいえ、軸に穴を追加で開けただけなので技術的には大したものではない。

プロテカ マックスパス4 レビュー キャリーハンドルを伸ばした状態

キャリーハンドルのぐらつき(遊び)はやや小さめ。
プロテカだからとあまり高級感は無い。
とはいえ、加工や寸法は高品質で動作は優秀。

8、TSAロックが高品質

プロテカ マックスパス4 レビュー TSAロックとジッパー

ダイヤルの操作感がとても良い。

TSAロックは安物はぺこぺこで回しにくいのですが、
プロテカはしっかり回せます。
個人的にはどのスーツケースよりも回しやすくて一番好き。
ロック・レバー解除の操作感は普通です。

ジッパーは一重の普通タイプ。動きは軽い。
高級品は二重のセキュリティ仕様であることが多いですが、
プロテカは全て一重仕様です。
高級なジッパーなのでテープ部など素材はとても良い。

9、優秀な内部構造

プロテカ マックスパス4 レビュー 内部構造 トップハンドル部

補強はしっかりしてある。

上図はトップハンドルの裏側とキャリーハンドルの付根部。
トップハンドルは厚く幅のある補強材。
たわまず均一に応力が加わる。

キャリーハンドル付根はキャスターストッパー機構と一体
本体の成型も良く、部材の寸法もぴったり。
さすがメイドインジャパンやなと感じます。

プロテカ マックスパス4 レビュー 内部構造 キャリーハンドルの根本部

キャリーハンドルの根本部。
ここはさほど重要な箇所ではないため一般的な仕様。
厚みのある部材で質は良い。

プロテカ マックスパス4 レビュー 内部構造 キャスター固定部

キャスター固定部。
成型での強度アップとストッパー部材一体の補強材。
補強幅は狭いですが、厚みがあり立派です。

--

全体的には品質を落とさずに軽量化されています。
ここはプロテカの素晴らしい点。

悪い点

1、重量が重ため

プロテカ マックスパス4 レビュー 重量測定結果(3.63kg)

一般的なものより500g程度重ため。

フロントポケットタイプの機内持ち込みサイズだと、
3.1kg程度が普通の重量です。
そのためマックスパス4は500g程度重たい。

豪華なフロントポケットや、キャスターロックなどの機能性が原因。
高級品は重たくなる傾向にあります。

約500gではありますが、これが致命傷になる恐れもある。
JAL・ANAの機内持ち込みは手荷物合計で10kgまで。
いつもギリギリな人は要注意です。

2、左側のメイン収納がほぼ入らない

プロテカ マックスパス4 レビュー 内装 左側仕切りを開けた状態

左側はほぼフロントポケットになっています。

奥行は2cmくらいしかない。
ポケット部は柔らかいので詰め込めば入りますが、
そうするとフロントポケットが圧迫されてしまう。

ここは普通のフロントポケットタイプとは違う点です。
普通はここまでフロントポケットは巨大ではなく、衣類が入る深さがある。

前述しましたが、どちらを犠牲にするか?の使い方になります。
右側に入りきらなかった場合は左側に詰め込むしかない。
そうするとフロントポケットはiPad程度しか入らない。

一泊二日なら右側収納部で十分足りるはず。
問題は2泊以上の場合。着替えが多いと悩ましい問題になる。

そんなところで、マックスパス4はフロントポケット重視です。
ちょっと普通とは違うスーツケースなので要注意。

3、プロテカにしては内装生地が普通

プロテカ マックスパス4 レビュー 内装

生地が本体に接着されておらず、たるみが多い。

プロテカ全てではないのですが、スタリアCXRなどは接着剤で固定されています。
たるみがなくしっかりした状態。

<スタリアCXRの内装>

プロテカ スタリアCXRの内装

マックスパス4はプロテカにしては内装が良いとは言えない。
他シリーズと比べて高級感はあまりありません。
プロテカらしさを求めているならば要検討材料です。

--

良い点・悪い点は以上です。

仕様としてはプロテカ共通なところが多い。
マックスパス4はフロントポケットが特徴なので、
そこに魅力を感じるか?という選び方になる。

ワンタッチで開くのは本当に便利で、
コンビニで買い物したものをすぐ入れられる。
ジッパーで開けるタイプならそうはいかない。

外観をレビュー

プロテカ マックスパス4 レビュー 外観 正面

プロテカ マックスパス4 レビュー 外観 側面左

プロテカ マックスパス4 レビュー 外観 側面右

プロテカ マックスパス4 レビュー 外観 背面

プロテカ マックスパス4 レビュー 外観 前面上部

プロテカ マックスパス4 レビュー 外観 上面

プロテカ マックスパス4 レビュー 外観 フロントポケット金具

プロテカ マックスパス4 レビュー 外観 側面カバー
プロテカ マックスパス4 レビュー 外観 全体

さすがはプロテカ。作りはとても良い。

ジッパーによる歪みも無く、ラインも揃っている。
さすがメイドインジャパンの高級品。
表面のシボ加工も細かくて綺麗で、反射具合が上品。

高品質なシンプルデザインなので、どんな服装にも合います。
特にスーツにはよく似合う。
ブランドスーツにはこのレベルのスーツケースを使いたい。

プロテカ マックスパス4 レビュー 外観 キャリーハンドルを伸ばした状態

形状は重心が低く横幅が大きい。
この大容量のこだわりがマックスパス4の特徴。
高さが50cmと低めなので、キャリーハンドルは長いです。

--

デザイン的アピールは少な目の高級スーツケースです。
個人的には100点の評価。

プロテカ マックスパス4の評価

項目 評価 コメント
容量 機内持ち込みサイズ最大級
重量 約3.6kgと重ため
外観 歪み等なく作りが良い
キャリーハンドル 6段階調節。ぐらつきも小さい
トップハンドル 最高の持ち心地
ジッパー 高品質だが普通。動きは軽い。
TSAロック ダイヤルの操作感が良い
キャスター 静音性はまずまずだが動きが良い
内装 各部材の質がとても良い。
内部仕様 高品質な成型と補強材
仕上げ 最高レベルに良い

マックスパス4の満足度はかなり高い。

プロテカらしい高級感は抑えめですが、機能性は抜群。
低重心で本体サイズを大きくしての大容量など、
ほぼ全てを自社開発している強みが出ています。

本体の半分を占めるフロントポケットも強み。
一泊二日なら荷物は片面で済むため、フロントポケットをフルに活用できる。
出張では最高に使えるスーツケースです。

ワンタッチで開くため気軽に開けられるのも良い点。
ポケットティッシュを取る程度のことでも面倒に思わない。
現場でも書類の出し入れがスマートです。

ワンタッチは他社品でもありますが、
マックスパス4の強みは大容量で横幅40cmという点。
A4ファイルを横向きに入れられるのでビジネス用途では最適です。

価格は約8万円と高いですが、その価値はあるスーツケース。
自分は本当に買って良かったと思います。
とてもおすすめです。

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著者:パルどう
職業:会社経営
スーツケースサイトを作り続けて10年
豊富な知識で的確に解説します。
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